少し堅い話になります。
そしてちょっと長くなりますが理美容師のフリーランスのあり方について。
私はフリーランスです。昔からある言葉でいうと自営業。
お店を持ってオーナーとして仕事をしていた時は個人事業主として確定申告もしていましたし、従業員にお給料を払い納税していました。
でもお店を持つ前の雇われている技術者の時はあまり自営業という言葉にピンときていませんでした。
自分で税務署に行って申告しているなら自営業にあたると思いますがその前に税務署に「開業届」を出さないと年度末の確定申告はしないからです。
簡単に言うと自分一人の「自分商店」で開業届を出し、その自分が他人のお店で働いて給与を売り上げにするというものです。
お店のオーナーがやってくれているから大丈夫。そしてすべて市役所にお任せだからあとは何もしない代わりに何もわからない。
でもそれって楽だけど、もしかしたら損してるかもしれません
最近では、福利厚生が整っている理美容室も増えてきて社会保険になり、税金の半分は会社負担、あとはよろしくで何もせずなので面倒な確定申告が無く働きやすくなってきています。
どうせ同じ時間働くなら環境が整っていた方がいいに決まってます。
ただ心配なのはそのお店でいつまで働くかです。
雇われながら65歳まで働く!と言える人は何人いるのでしょうか?
会社のトップは親族で固められ、雇われであるあなたが必要とされるのは何歳まででしょうか?
お店のオーナーはあなたに感謝してくれてることと思います。不満も有りながらも今日までずっとお店に立ってくれてるのですから。
ただ・・・そんなオーナーも、もしあなたが「このお店をやめたい・・・」と言った時、ひきとめてくれるでしょうか?
60歳手前で親の介護をしなくてはならなくなったり、体を壊してフルで働けなくなり、週に3~4日の出勤になったりするかもしれません。それでもお店に籍を置いておくことは出来るのでしょうか?
出来ると断言できる人はよっぽどお店と信頼関係を築いた証しだと思います。
運悪く、お店との関係が悪くなり、自主的に辞めていかなくてはならなくなった時、あなたの能力が試されます。
こんな不安は上げればキリがありません。会社勤めの方も全く同じ不安を抱えてると思います。
今では終身雇用制も意味をなさなくなりました。
こんな時だからこそ、フリーランスは人より一歩前に進んでおかなくてはならないと思います。
フリーランスは基本的に縛りが少なく自分で自由に決めることができるということです。時間も働く日数も。
さすがに勝手には休めませんが、目標は「働く時間は少なく収入は多く」でしょうか。
フリーランスの女医のドラマがありました。大門みちこの「いたしません!」です。
あのかたは手術をするためだけに病院に派遣され、法外な技術料をふんだくっていました。
あれこそフリーランスの姿なのだと思います。決して安売りせず、技術のみで渡り歩く。あそこまでいくととっても気持ち良いですが、現実はそう簡単にはいかないですが・・・
なぜフリーランスは強いのか?それは私たちは一人でも技術を売ることができる専門職だからです。
あなたにしかできない技術は料金も希少性も高いのです。
会社勤務のかたはその会社の商品を売っているので商品を横流しして自分が儲けることは出来ませんし、会社が変われば売るものも変わってしまいます。
その点、私たちが売る商品は技術ですので場所がどこであろうと変わりません。
まして、自分の腕一つで生計を立てられることが手に職を持つということなのでしょう。
そう思うと「お店」より「自分」の方を断然優先するべきです。
お店に雇われるとは、期間の定めのない派遣社員のようなものだと思ったほうがいいかもしれません。
皆さんもチャンスがあれば独立も考えている人は多いと思います。
同業種の知り合いから居ぬき店舗を格安で譲ってもらう。
地主のお客さんから都内マンションの一階テナントでやらないかと誘われる。
あるいは、外資系金融機関のお客さんから海外で働いている日本人のために海外にお店を出してほしい。など
これらはすべて私が受けたオファーです。一介の理容師でもこんなにきました。
なので、皆さんもたくさんのオファーが来るはずです。
居心地のいい今のお店も確かにに大事です。ですが、あなたの未来はもっともっとかけがえのない大事なものです。
じっくり今後の計画を練ってみてはいかがでしょうか?
初めはほんの少し興味のあるような小さな芽でも、水という知識を吸収し続ければやがてあなたの将来の不安をなくすような大きな木になる可能性もあります。
業種は同じでもいいし、異業種でも全く問題ないと思います。まずは小さな芽を探してみませんか?
フリーランスの働き方は徐々に注目され始めています。IT関連でも自宅で作業するフリーランサーが多くなってきています。
私たちも先行者として新しい働き方を作っていけたらもっともっと楽しく働けるかもしれません。
そうすればあなたの未来はもっと輝くはずだと信じています。
フリーランスを知る方法としてIT系がわかりやすいかと思います。
サイト「ランサーズ」を見るとIT関連のフリーランサー状況がわかります。
参考までに。