ボブヘアーは基本と呼ばれており、切り方も多数ありますが仕上がりは同じです。
ここではフラットな感じでボブの基本について書きました。
ここからいろいろなスタイルに変化していくのでぜひ反復練習をして感覚を身につけてください。
まず、シャンプーしてから、ドライヤーでハンドドライで乾かす。
ここでクセがあってもブローで直さないようにしましょう。生え癖は普段のヘアスタイルに影響するので無理に直さないで軽くとかして毛の向く方向を見極めましょう。
そして真後ろ、つむじの位置から頭の丸みにあわせてコーミングします。


↑間違ったコーミング
コームを傾けると髪の毛を引っ張るテンションがかかってきてます。きれいにとかせる分、髪のクセや質感もわからなくなってしまうのでご注意です。
カットの時もですがあまりグイグイ引っ張りながらカットすると乾いたときにクセがでてきてカットラインがまとまらない事態になるので、頭が揺れない程度のテンション、ウェット状態も40%くらいがちょうど作業しやすいです。
ちなみに髪が濡れすぎていても切りにくくラインの確認に手間取るのでご注意です。

↑カット前の正しいコーミング
コームはつむじから頭の丸みに合わせてまっすぐ下に、コームは頭皮に垂直のまま襟足までゆっくりコーミングする。
コームの真ん中を持ち、左右に傾かないように水平、垂直にコーミング。

目線でコームの見え方
ウィッグだとすかすかですが、、目の高さで確認するとこんな感じです。上からスッと下までとかしてきた毛先です。
切る場所がなんとなく見えてきます

まずは台下でアウトラインのカットからです。

一気に切らず、、水平確認、曲がってないかもう一度確認、
少しずつ切り進めます。

1センチってほんの少しって感じですが全体にそろうときれいに見えます。
頭の中の展開図で切り残しがないように切り、ホントに切られているか目の前の毛も確認してください。

えりあし1センチ短くカットの展開図↑
襟足を1㎝わけとり、アウトラインでカットしたラインから1㎝カット↓襟足1㎝取り分けるときは、ダッカールを使ってカットしやすくします。

1センチ短くカット終了


えりあし1センチにつなげるカット
展開図の赤点線の段差をカットする。
1.展開図の耳からぼんのくぼまでの横スライスをダッカールを使って上にあげておく。
2.襟足1㎝短くカットしたカットしたラインと耳から耳までを縦スライスをとり、カットしていく。最初は真ん中から切り進める。
3.↑写真のスライスで左の一番長い髪はガイドになる。ガイドは絶対にカットしてはならない。カットしてしまうとボブの仕上がりのカットラインにがたつきがでる。
4.はじめの縦スライスをカットしたら、その右側に1㎝スライスをとる。はじめの縦スライスでカットしたガイドを2mm入れて取ること。
5.右に耳まで進んだ後、真ん中に戻り、左にカットしていく。
注意)縦スライスの幅は1㎝未満幅でコーミングはコームは立てて、頭皮に垂直なコーミングで。ぼんのくぼより下をカットしているので横から見たコーミングする角度は、床に垂直を90度だとすると、110度~120度位にひらいてコーミングする。(角度は目安です。頭皮に対して垂直にコーミングする)
長い髪までつなげるカットをする。(はじめにダッカールで止めた上の部分)
1.この時のガイドはつむじ付近のかみになります。ここのガイドをカットしないように。ぼんのくぼ下の角度を守って、コーミングする。頭頂部からスイカ割りのラインで鋭角の三角すいでとり、一回のスライスで横幅1㎝ずつ切り進めます。角度に気を付けて、角度が取れてない場合(切りすぎ又は、切らなすぎ)仕上がりのカットラインにがたつきが出てしまう。
2.縦スライスは、後頭部真ん中から取り始めて、次は真ん中のスライスから2mmガイドとして取り直して右に進んでいく。
3.右の耳まで進んだら、真ん中に戻り左にカットしていく。
注意)一度のスライスで短いガイドから長いガイドまではカットできないので再度スライスをとります。この時さきにカットした所をガイドにして取り直してカットする。

注意)コーミングしてもガイドが見えないときは何度もコーミングし直す。

つなげるカット終了
つなげるカットが終わったところはこんな感じ。

カット終了
↓たてスライスをしてチェックをしていく。

↑成功
最初の普通のコーミングをすると、内側が短くなっているのでこう見える。
注意)今回は1㎝つなげるカットを分かりやすくするため髪の薄いウイッグを使用したが、人間の髪のほうが密度があるので毛先はここまで薄くならない。
均一に整っているかの確認。

↑失敗
普通のコーミングでこうなった場合は、長い髪のガイドをカットしてしまったか、すでにカットした隣のスライスのカットラインを無視してカットしたためかとおもわれる。縦スライスでカットするときは頭の丸さを考慮したスライスにすること。

スライスの取り方参考↑


↑耳周り5㎜だけ取って5㎜カット
耳周りは浮きやすいので5㎜でつなげるカットにする。

5㎜につなげるカット
長い髪のガイドを残してつなげるカットをしていく。耳後ろ付近からもみあげに向かってカットしていく。

5㎜につなげるカット
カットラインが見えないときは、何度もスライスをとりなおす。

5㎜につなげるカット

↑成功

↑持ち方
つなげるカットまで終えるまでがボブのカットなのでスピードも大事。なるべくコームを持ちかえないでカットするとスピードアップにつながる。

ボブの毛先のおさまり↓

明るい髪色のほうが毛先の重なりがわかりやすいので。向かって右側はつなげるカットをしています。左側はしていません。

1㎝カットしたため、少し短くみえるのは、内側の短い髪の方向に髪は流れるのでこのようにみえる。内巻のスタイルの場合は、最初のアウトラインをカットするときに、長めに設定する。毛先をすく場合は、更に仕上がりは短くなるので、気を付ける。
注意)地毛がくせ毛の場合は、仕上がりは短くなってしまうので注意が必要です。

スタイルを作るときはすきばさみもつかいます。カットしたときのスライスをたどってすいていくと、すき過ぎをふせげる

肩につく、または肩下のボブベースのスタイルは、この工程をすると毛先のはねを防げる