3.顔そりの運行

いよいよ顔そり本番! とはいえ、、カミソリは刃物です。ぶっつけ本番では切って血を見てしまうかもしれません。本番までは十分に動きと流れを練習してしっかりと身に着けておきましょう。
刃の当て方と動き、そして剃る順番がわかればあとは練習あるのみです!
お客さんに入る前に、友達や家族を実験台に・・・しっかり動きを覚えましょう。
ヒゲも薄いひげ、濃いひげ、くせ毛のひげ、生えぐせのあるひげなど実際に入ってみなければわからないことはたくさんあります。
ですが基本は変わらないです。
ここではなるべく詳しく説明していきます。

剃り方についてのコツ

皆さんは包丁でトマトを切るとき、真上から切りますか?かぼちゃを切るとき、まっすぐ振り下ろしますか?
トマトを切るとき、普通に振り下ろすと切る面からつぶれてしまいキレイに切れないと思います。
ところが、包丁の刃を少し斜めに入れるとスッと刃が入り、キレイな断面で切れます。

これは刃を斜めに入れることで表面の抵抗を最小限に抑え、抵抗が少なければ少ない力で切れるということです。

シェービングにも同じことが言えます。より少ない抵抗で、より少ない力で剃ることで肌への負担を最小限にしています。
これを「斜行」と呼んでいます。

ヒジを起点にして円運動を行います。ヒジが起点ですが手首も少し補助的に動かします。
あくまで柔らかく。なめらかに。
指先はレーザーを落とさないように集中します。
動きの目安は、反時計回りに12時から9時に向かっての円運動です。

この動きは何度も練習して体にしみこませてください。練習あるのみです。

柔らかく、手首、肘、肩の全体を使って刃先がゆっくり・なめらかに動くようになるといいです。

始めに顔全体にシェービングクリーム(泡状)、もしくはシェービングジェル(ゲル状)を塗布します。
まんべんなくつけます。顔の丸みに合わせて手首を軟らかく使いながら塗布します。


まずはおでこから剃ります。左手はおでこ生え際からつむじ側に引っ張ります。
張って剃る、また張って剃るを繰り返しながら残らず剃ります。
立ち位置が頭側の時はプッシュハンド、顔の横に立つときはフリーハンドで剃っていきます。


左手は眉⇔まぶた下をそっと張ります。フリーハンドでそっと剃る。
皮膚はとてもやわらかいので細心の注意を払います。
眉の形も整えるので1ミリ単位で剃りすぎないように注意して進めます。
眉の形が左右対称になっているかを入念にチェックします。
眉の生え方で左右対象にならない時は長さもカットしながら進めます。
男性は剃らない場合のが多いです。剃るかどうか確認してからにします。


顔の横に立ち、左手は大きく開きながら張っていきます。
レーザーもひと剃りを大きくゆっくりと動かします。
刃は横に長いので刃のもとに注意しながら剃っていきます。


立ち位置が頭側になり、プッシュハンドで剃ります。
左手は耳の前あたりから目じりの方に引っ張ります。張っている間に剃り、張り直したらまた剃る、を繰り返します。


指で上下に張って剃ります。指が入りずらいですがゆっくり、しかしギュッとしっかり張ります。張りが甘いときはやりなおしてしっかり張れるまで繰り返します。張りが甘いと剃り残してしまいます。
口角のくぼんだ所も張ることで平らになるので剃りやすくします。
ヒゲの生えてる方向に逆らって剃りますが斜め30度程度から剃るとキレイに剃れます。


体を対角線上にしてあご・首のあたりから顔に向かって剃ります。
痛くないように斜行しながら二度~三度に分けて剃りますが、ヒゲが多いと刃がひっかかって進みません。しかも痛いです。
刃が進まなければヒゲのむきに逆らわず、30度~45度程度で刃がすべるのを確認しながら進めていきます。
対角線上になり刃に対して体が正面になるように動きます。無理な姿勢だと剃りにくい上、窮屈な姿勢では傷付ける可能性も増えます。
自由に動ける姿勢でしっかり剃りましょう。


あごから首にかけての皮膚はよく伸びます。
ここはよく張って剃らないと(たるんだ皮膚だと)傷つけてしまいます。
また指でよく張らないと痛いです。エステのフェイスリフトの要領でぐっと張ってください。
一度でぴんと張れないときは何度かに分けてこまかく剃り、うまく張れたら大きなストロークで剃ります。
ぴんと張ると皮膚に埋もれたヒゲが出てきます。これがザラザラの原因です。
よく張ってしっかり剃るとザラザラ感がなくなります。

剃り残しがなかなか取れない場合、剃る方向を少し変えてみます。15度~30度左右どちらでもいいので角度を変えてチャレンジしてるとそれる方向が見つかります。
ヒゲの生えぐせも髪と同じく人によって変わるのでうまく剃れるところを探しながら剃ります。

最後のチェックであごの左右、端から端までをヒゲに逆らう方向(逆剃り方向)から肌を撫でてみてヒゲがザラザラしてないか、剃り残りがないか確認します。またいろんな方向からなでて剃り残しを発見したら剃るようにします。

肌を痛めてしまう、痛そうな感じ、血がふくようならあきらめてさっと軽く剃って終わりにします。
あきらめるタイミングですがお客さんが痛がったら早急に切り上げるようにしていくといいと思います。
中には血をふいてもいいから剃ってくれとのオーダーもあります。これも肌によるのでムリしないよう安全第一で施術できればと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です