今回は「刈上げ」です。
キレイな刈上げは徹底的な練習から。足腰も鍛えないといけません。足腰がいけてれば上半身がぶれずにキレイな仕事ができるのです。
基礎って大事です。
まず足ですが、肩幅より少し広めにとり上半身が斜めになっても安定できる程度に広げます。
腰は、10cmほど落として足の上に軽く乗るような感じです。
これで上半身が自由自在に動けるように、また斜めに固定して刈上げする場合もあるので十分耐えられれば大丈夫です。
クシとハサミの動かし方は「クシとハサミの連動」でご紹介していますがクシとハサミを付けてハサミをシャカシャカ動かします。
親指だけ動かし開閉します。
美容師さんの刈上げというとECカットがあります。
クシで持ち上げてそこから出た毛をバリカンで切るものです。
理容師さんの刈上げと変わらないくらいキレイに仕上がります。
今では1000円カットなどの店舗にも美容師さんがいますのでECカットをよく見かけるようになりました。
ECカットも極められればすごい技術ですね。
ただしECカットをミリ単位で出来れば問題ないですが、、
理容でミリ単位を刈れる直バサミと比べるとちょっと粗くなりがちです。
さて失敗した刈上げをECカットで直せるのか?となると1ミリ単位を直すのは相当のテクニックが必要かと思われます。簡単に切れちゃう分、さらにやらかす可能性も・・・
バリカンの刃の厚みと刈れる場所が見ずらいのでミリに当てるのは達人です。もし、鋏で櫛と連動できるのならそのほうが失敗せずに切りたいところが切れると思います。
失敗をうまくつなげていくのがプロかと。
そんなことからECカットでは1~2ミリほど甘く切ってしまいがちになります。
失敗した時、少し切りたしたいとき、やはりミリ単位でクシとハサミでの調整が不可欠なのです。
では理容の刈上げについて、見ていきましょう。
刈上げはえりあし・耳上・耳うしろを下から上に連続刈りで刈りこむことです。
濡らした髪をクシですくい、まず初めに入れる部分は、耳の後ろから。
刈りやすいのと、万が一失敗しても直しやすいからです。
ちょうど頭のサイド・バックの間で頭のカーブがきつく、短くなりすぎなければ簡単に直せる場所です。
でも、お店によってどこから切るのかは意見の分かれるところです。
さて私の習ったお店では、
耳の後ろ→バック(えりあし)→戻って耳のうえ→耳の前→全体を遠目から見てカットが足りないところを切る。
反対側も耳の後ろ→耳のうえ→耳の前→バック(えりあし)→今度は後頭部を下から上→斜め上に左右
→後頭部全体を遠目で見てカットが足りないところ、残っているところを同じ動作で繰り返します。
※サイドは正面から見て一番張っているハチ部分から刈ると失敗が少ないです。
今回はバリカンを使わない刈上げでしたがバリカンを使っても基本は変わらずこのまま刈ります。
とにかくハサミの連動がポイントですのでいっぱい練習しましょう!